ないものねだり

【中国】福建省を旅する【一人旅】

ツノさん
ツノさん
2021年1月3日

中国田舎旅@福建省

中国は上海や北京のような大都市ばかりが面白いわけではない。 田舎こそ中国の醍醐味なので、味があって面白いところを「世界遺産」も交えてご紹介いしていきます。

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中国、福建省とはどんなところ?

【福建省】

福建省は中国大陸の南東部に位置する中国の省の一つで、華南と呼ばれる中国でも温暖な気候に恵まれた緑豊かなところです。

省都は「福州」ですが、発展している町は「アモイ」のため、旅の拠点はこちらになることが多くなります。 (厦門:アモイ)

福建というと東南アジアに多く移り住んでいる「華僑、華人」というイメージが強く、北部の中国人とは一線を画しているところが強く感じられ、中国というよりは東南アジアを思わせてくれます。

街のイメージとしては「商都」アモイを始め、沿岸部に大きめの街が点在し、ほとんどを占める山間部のほうに独特の村々が点在している地域差の激しい地区です。

言葉は普通語(共通語)の北京語ではなく閩語(びんご)と呼ばれる独特の中国語の一部の方言を使用していますが、中国語(北京語)が分からなければ判断ができないため、気にするほどではありません。

閩語(びんご)と言っても種類が多く、お互い通じないことも多いらしい

閩北語– 建甌、松渓、政和、建陽、崇安など

閩東語 – 福州、福清、古田、福安、蛮講 など

莆仙語 – 莆田、仙游など

閩南語 – 廈門、泉州、漳州、竜岩、潮州、雷州、海豊、海口、台灣など

閩中語 – 永安、三明、沙県など

大田土語、尤渓土語 – 大田、尤渓。上記5方言に囲まれた山間地域で、分類が困難。

閩贛語– 邵武、光沢、建寧、泰寧。江西省の贛語との混合方言.

客家語

出典:wiki

福建省へのアクセス

飛行機使用の場合

福建省へのアクセスは出発地を日本とすると「関空」か「成田」から直行便が出ています。 しかし、直行便の便数は少なく限られているため、上海や香港を経由し、経由地点でも観光を楽しむ(ストップオーバー)を活用するのが一般的になります。

JAL 中国便 中国
経由地点から乗り継いで「アモイ」か「福州」に降り立ち、そこを起点として福建の田舎を旅することになります。

 

飛行機×列車の旅

日本各地から中国の上海または香港などを目指し、そこから「列車」でアモイまたは福州を目指すというもの。

多少時間に余裕がある人向けではありますが、上海や香港だと日本各地からデイリーで飛んでいますし、それら2都市のどちらかも合わせて楽しむことができます。

また、昔と違って、中国にも高速鉄道網が発達し、何十時間もかかってしまうなんてことも無くなりました。 昔はそれをも楽しんだものですが、時間は有限で大切なものなので、その辺は個人の判断で選んで決めましょう。

中国高速鉄道 深圳 – 福州 – 杭州 線 路線図

※この地図、料金等は2019年4月現在のものとなります。 また「¥」は中国元の表記です。

中国新幹線(高速鉄道)路線図>>>www.arachina.com

少し変わった行き方

少しだけ変わった行き方など。

時間がある方向けではありますが、船で上海へ向かうというもの。 船は大阪、神戸からそれぞれウイークリーで往復しており、2泊3日の旅程で船旅も合わせて楽しむというもの。

しかし、往復だと4泊6日もかかってしまうため、片道のみというのもありかも。 この上海航路は私も6往復しており、大好きな移動手段なのですが、天候が悪いと揺れがすごくて「地獄を見ます」。

船旅についてはまた次回に。

もう1つは「台湾」から行くというもの。 結構面倒なのですが、日本から台北へ飛び、台湾桃園国際空港から台北の松山空港へ。 さらにそこから台湾国内線で金門島へ。 さらに・・・・。 フェリーでアモイへ。 こんな感じです。

台湾の国内線はユニー航空(立栄航空)、エバー航空の子会社の便を利用します。 金額、時間等は事前に調べてください。

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福建省の見どころ

福建省の見どころは3つに分かれます。 その3つとも世界遺産に登録されているものになりますが、それぞれが個性的でみどころは十分にあります。

 

武夷山

武夷山は「黄山」、「桂林」、と並ぶ有名景勝地で、1999年ユネスコの世界遺産(複合遺産)に登録されている有名観光地です。

年間400万人近い観光客が訪れる大観光地ですが、私はここには行っておりません。 そのため画像はありませんのでご了承ください(笑)

厦門とコロンス島

・コロンス島:鼓浪嶼

厦門市に属するコロンス島は以前は他国に占領されていた影響から、西洋と東洋の入り混じった建築文化が残っており、独特の文化が評価され2017年に世界遺産に登録されています。

植民地時代、島に中国で唯一のピアノ博物館があったため、島は「ピアノの島(鋼琴之郷)」と呼ばれていた。現在は観光の島として、多くの観光客で賑わっている。島内にはもと日本領事館・オランダ領事館・スペイン領事館・イギリス領事館などが現存しています。

島を歩いていると、どこからともなくピアノの音が聞こえてきたりします。

ピアノの聞こえてきた家です。

コロンス島と厦門の距離感はこんな感じ。 とても近いです。

コロンス島の繁華街はこんな感じです。

少しマカオを感じさせてくれたコロンス島でした。宿泊施設もあるので泊まってみるのも良いかと思ったのですが、厦門の夜市に惹かれてそれはしませんでした。

・厦門(アモイ)

アモイは中国の5大経済特区の1つであり、副省級市に指定されている大都市です。

この街はただ大きいだけの街ではなく旅行者にとってとてもありがたいところで、交通の要所でもあり、そして宿のコストパフォーマンスも他の都市を圧倒しており、更にとても居心地がよく、旅の拠点にするにはとても良い環境です。

旅行者にとってとても居心地の良い「アモイ」は閩南語の読みで、中国普通話だと「シァーメン」( Xiamen:英語)になります。 チケットなど買う際は2つ知っていると便利ですね。

アモイの夜市

数日間ブラブラさせてもらいました。

 

福建(客家)土楼

福建(客家)土楼とは、福建省の南西部の山奥に点在する、一風変わった建築物。 彼ら(客家人)の住居で、英名アースビルディング、その独特の建築が群をなす一帯の建物が「福建土楼」として2008年に世界遺産に登録された。

この土楼、円楼は一族(同族)のアパート的住居で、何家族もが同居している巨大なものである。

このように独特でシュールな形をした土楼群、このような形になった経緯は「盗賊」から身を守る(家族を守る)ために囲われた要塞状になったのだそうです。

形は「円」だったり「四角」だったり、数種類あるのですが、皆どれもシュールで面白い建物だと思います。

福建土楼群

【南靖土楼】 

田螺坑土楼群 / 河坑土楼群

田螺坑土楼群( Tianluokeng )は、福建省漳州市南靖見書洋鎮の田螺坑村にある土楼群で、和昌楼、振昌楼、瑞雲楼、文昌楼、歩雲楼と5つの土楼で構成されています。

南靖土楼の中でも最も古く大きな部類に入る土楼が「裕昌楼」で、この土楼は「東倒西歪楼」とも呼ばれ柱の構造が傾いたものとなっています。 これは設計のミスなのだそうですが、それでもこの建物は700年存在し続けている強者で、南靖土楼群の見どころとなっています。

– 裕昌楼 –

築約700年 5階建て 中庭共用スペース有 各フロア50部屋 バイタク移動 宿泊不可

初渓土楼群

初渓土楼群は、永定件下洋鎮の初渓村にあり、「土楼王子」と呼ばれる振成楼が有名である。

ここの土楼群は永定県にある集落のうちで、比較的保存状態のよいものをひと括りにして「民俗文化村」として観光客に開放している。

それが「永定客家土楼民俗文化村」とよばれ有料で開放されている。 しかし、ここも他の土楼と同じく、人が現在も居住しているため、観光施設であるとはいえ民家である事を考えて行動する必要があります。

所在地:湖坑鎮洪坑村。バス停「土楼汽車站」下車すぐ

– 承啓楼(土楼王) –

江一族最後の土楼「承啓楼」。 この土楼は別名「圓楼之王」、「土楼の王」と呼ばれる土楼界の主役、キング・オブ・ドロウ、King of tulou、しつこいですね。 兎に角有名な土楼です。(笑)

印象は、まるで大きな宇宙船のよう。 今にも飛び立ちそうな、そんな気になりました。

承啓楼は世澤楼、五雲楼と同じく江一族の土楼で、1709年に建てられたもの。 3つの中では一番新しいもので、ここは他の方楼とちがい円楼でした。 場所は永定県高頭村、3楼並んで建っています。

この土楼は、大きな円形楼が4つ同心円状に並んでおり、中央には祖廟が置かれている。 外側の土楼は、直径62.6m、各階が72部屋の4階建てで、計288部屋あり、2階から4階には円形通路(周回路)、階段が4方位に4か所あって地面から最上階までをつないでいる。 現在は57家族、約300人が住んでいるそう。
※ここは自由に各階へ行くことが出来ました。 宿泊も可。

※承啓楼は1986年発行の、中国の1元切手の図柄にもなっている超有名楼。 (中国民居シリーズ切手)

– 振成楼 (土楼王子)-

1912年、裕福なタバコ販売業者の子孫により建てられた。振成楼は同心二重円状の土楼で、外側は4階建て、全部で184部屋ある。内側は2階建て、32部屋である。外側の土楼は、中国風水の八卦に従って、4つに区分されている。 出典:Wikipedia

” The prince of tulou ” 土楼王子と呼ばれる「振成楼」は永定客家土楼民俗文化村のシンボルで、ユネスコの世界遺産に登録されている土楼の1つ。1912年、裕福な中国のタバコ業者の子孫によって建てられたもの。

ここは他の土楼と比べても明らかに観光地化されており、1階はすべてお土産屋と言っても過言ではないほど。

階上に上るのにも金をとる始末で、50元とふっかけられて爆笑した記憶が。 結局5元払って登らせてもらうが、こっそり行けば無料で上がれそうでした。(尚、この土楼については、上の階に上ることは禁止されている。)らしいです。

 

永定客家土楼民俗文化村は入場料を徴収する。 そのため、お昼過ぎ(夕方近く)に永定に到着した私は、入場料が勿体ないという理由から見学は翌日することにして、その日は周りにある土楼や民家だけ見てまわることにした。

民俗村の門を正面に見て左へ歩いていくと川が流れている。 その川に架かる橋を渡り右へ進むと左手に土楼が2つほど見えてくる。 その2つの土楼見学を終え、さらにまっすぐ川沿いを進むと、また川に橋が架かっている。 その橋の向こうにも土楼があるので橋を渡って行ってみると、土楼の周りで大勢の子供たちが遊んでいた。

周りにも路上で野菜を売るおばさんや、地元の人っぽい買い物客で賑わう夕方の永定。 いい感じの村じゃないか!なんて思いながら写真撮影を楽しみ散歩を続けていると、その先に巨大な円楼が見えてきた。

ここはなんだろう?デカいな。 近づいてみると「世界遺産」の石碑が。 「あれ」? よく見ると「振成楼」と入り口に書いてある。 流石にガイドブックにも紹介されている「振成楼」、それくらいは知っていたのでようやくここで気がついた。

永定客家土楼民俗文化村の中に入っている・・・・と。 くれぐれも真似をしないように、事故でした(笑) 筆者の旅日記より

 

【南渓土楼群】
南渓土楼群は永定客家土楼民俗文化村から南へ10キロほど行ったところにある土楼群で、ここにも約100余りの土楼が存在し、その中でも有名なのが「環極楼」と「衍香楼」です。

– 環極楼 –

環極楼は、1693年に建てられた4階建ての円楼で、規模としては高さ20m、直径43.2mと中規模だが、質的にはかなり綺麗に保存されている。 建てたのは「蘇卜臣」。ここは、円楼としては珍しく、楼の中心に祖堂を置かず、奥に持って行ってあること。 そのため中心部にスペースができ、北京の天壇のように大声を出したり、手を叩いたりすると、しっかり反響音を聞くことができるとのこと。出典:(地球の歩き方より)
私はやっていませんが、実際は子供の遊び場となっていました。

環極楼の名前の由来は、「極」、群星の中心である北極星、「環」は円満の円につながることから吉祥極まりないという意味なのだそうです。

– 衍香楼 –

山間の川縁に、にょきりと生えたキノコのような土楼。

衍香楼は1880年に「蘇谷春」によって建てられた4階建ての円楼。 この円楼の特徴は、中国の古民家のような祖堂を囲むように円楼が作られている点。 祖堂は八卦に照らして構築されたもので、祖堂の内部および塀、左右の両側の小さな入口などは彫刻が施されている。

また、衍香楼という名の由来は、繁衍(次第に増える)書香(読書人)、「生まれた子孫が隆盛をきわめ、読書人の家柄が代々伝わる」ようにというもの。

【その他の土楼】
五鳳楼 – 福裕楼 –

五鳳楼とは土楼の形のことで個別の土楼名ではない。 この五鳳楼と言う形、「鳳」の名に名前負けせず、かなり豪華な外観の土楼で、英名は「Five Phoenix」、そのままだった。

客家の土楼は大まかに分けると「五鳳楼」、「円楼」、「方楼」、「多角楼」の4種類に分けられるのだが、とりわけ円楼と五鳳楼は見に行くに相応しい建物だったと思う。

五鳳楼外観 清の時代(1880年)に3年をかけて建てられる。 面積約7000㎡、前楼2階建、後楼(主楼)5階建。

風景写真

客家土楼群へのアクセスは「バス」が一般的で、龍岩を目指す。 列車(火車)で永定駅へ向かうものもあるが、便数が減ります。

また、深く土楼見学をしないのであれば、厦門からのツアーをおすすめします。

しっかり見学したい方はこの村に滞在したほうが良いですし、土楼に宿泊することも可能です。

福建省の食

福建省と言えば「お茶」しかイメージがありませんでしたが、その他にもこんなものがありました。

まず驚いたのは焼き餃子の屋台、水餃子でも揚げ餃子でもなく、焼餃子も有るんだと驚かされました。

福建省と言えば中国以外、特にマレーシアで見かけるのが「福建麺」と「福建炒」と呼ばれる料理だったのですが、そんなものは本家にはなく、少し残念な気持ちにさせられました。

福建炒と呼ばれる料理はマレーシアのペナン島で食べたのですが、それはまさに「長崎ちゃんぽん」とそっくりな味で驚かされました。

後に調べると、やはり福建出身の華僑がちゃんぽん、皿うどんを日本人うけするようアレンジし、長崎に広めたものだと言われています。

客家の料理

こちらは粗食系の料理が多く、よく目にしたのが「菜飯」でした。

アモイの屋台で頂いたのですが、菜飯の上に角煮を乗せて頂くのですが、これがとても美味しくて安い。 アモイに滞在した数日は、毎日のように食べ、そしておかわり三昧してしまいました。

海鮮系料理が多い福建でしたが、こういったリーズナブルで美味しいものも数多くありましたので、しょくじに困ることはないと思います。

福建省のお土産3選

【茶】

福建と言えば「お茶」、日本でもなじみが多い福建省のお茶。 その中でもおススメしたいのが「鉄観音茶」です。

鉄観音茶は、名前くらいは聞いたことがあったのですが飲んだのは始めて。 このお茶は、お茶に詳しくない私が飲んでも香りが高く、味も甘みがあって濃い、実に美味しいお茶であったとはっきり言えるくらい、本当においしいものでした。

お茶は色々あって、試飲しながら買うことができるため、買う方としてはしっかり味わって、考えてから買うことができます。

 

※鉄観音は、中国茶のうち青茶(半発酵茶)の一種で、福建省安渓県で作られる安渓鉄観音が有名。

【茶器】

中国にもお茶の作法があるようで、実際筆者も体験させてもらったのですが、その時に使われていた「テーブル」のようなもの。

上の写真の木の彫り物がある茶台で、この上に湯をこぼしながら淹れていく様がとてもよく、欲しくなった一品でした。

タコ焼き機同様に「断捨離」の対象になりそうではありますが。(笑)

【ビーフン】

言わずと知れたライスヌードル「ビーフン」も福建や台湾が有名なので、かさ張るが軽いのでカバンに空きがある人にはお勧めですね。

まとめ

今や来日する外国人も東京や京都、北海道や大阪ばかりでなく、こんなところにも観光客が?なんてところで見かけるようにもなりました。 私たち日本人も昔からバックパッカーは有名無名関係なく世界中の辺境までも足を延ばしていたものですが、バックパッカーと呼ばれる人だけでなく、普通に海外旅行をされる方も、無名の奥地を楽しめるような時代になってきたと思います。

次に「どこに行こう」?と迷った時の選択肢の1つになればよいかと思い、今後もそういったところを中心にご紹介していきたいと思います。

土楼とその周辺の日常の風景

中国も交通網や道路、通信の発達が目覚ましく、どこへ行くにも行きやすくなりました。 例えばチベットだったり雲南省の山の中の村だったりそういったところへも列車が乗り入れるまでになりました。

北京発 – ラサ行きの列車に乗れば酸素まで装備された快適な列車で目的地を目指すことも可能です。 今まで躊躇されていた方もこれを機に行きたくなってくれると幸いです。

しかし、1つだけ重要な注意点があります! ハード面は整っている中国ですが、ソフト(人)はほぼ変わっていないと思いますので、特にバス移動は注意が必要です。 特に田舎は!!

それでは、良い旅を!
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ツノさん
  • 自身究極の1枚を求めて終わらない旅を継続中。

    今までは嫌なことも自分のためと思い無理をして生きてきましたが、そんな生き方を改め、シンプルに好きなことをしながら生きていくべく現在奮闘中。

    旅好き、写真好きオヤジのブログです。

    旅、写真、ガジェットなど趣味の部分と、ライフスタイル全般、株式投資、税金対策などの情報をシェアできればと思っています。

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