
【china】中国の歴史的都市を歩く trip to Guangdong province【広東省 開平】
中国南部広東省の歴史的都市、世界遺産開平を歩く
中国はイタリアに次ぐ数多くの世界遺産を有する国ですが、今回はその中でもかなりマニアックな街を旅してきました。
広東省は中国南東部、香港、マカオに隣接する省で、大人の男性には違った意味で有名な観光地となっています。 そんな広東省のあまり知られていないであろう?知っていてもあまり興味がわかない世界遺産「開平楼閣と村落 / 开平碉楼与村落」を健全に歩いてきましたのでご紹介したいと思います。
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中国南部広東省
広東省地図出典:ZenTech
広東省(廣東省 广东省)かんとんしょう
広東省は中国南東部にある中国の省の1つ。 話されている言葉は「広東語」で、中国語の普通話とは全くと言っていいほど異なるもので、香港映画でよく聞くことができる。 広東語と中国普通話(北京語)が話せればバイリンガルだとも言えます。
また、彼らの顔つきも似て非なるもので、どちらかというと東南アジア系というほうが近いかもしれません。
広東省でメジャーな都市は広州市、深圳市、中山市などがあり、一部旅行者には東莞市なども有名。 香港マカオからも気軽に入国が可能ですが、一国二制度という立場から、イミグレーションにて入国審査があるのも面白いところです。
かなり昔ではありますが、深圳は張りぼて都市と揶揄されていたこともありましたが、現在では本物の「大都会」に変貌してかなりの時間もたちます。
日本の企業も多数進出していて、日本食も普通に食べられる所が多く存在し、長期滞在者も不便を感じないところではないでしょうか。
広東料理
日本人にもなじみの深い広東料理、代表的なものは「飲茶」、「ふかひれスープ」、「ワンタンメン」、「マンゴープリン」などが代表的。
余談ですが、いま「やむちゃ」と入力したら普通に飲茶と出るところも日本人の生活の一部になっているところを感じさせてくれますね。
やむちゃ(飲茶)、かんとん(広東)しゃんはい(上海)、ほんこん(香港)、澳門、まかお(マカオ)は先にカタカナが出てきました。どうでもいいことですが!
中国正月(春節)時の民族大移動@広州駅
写真は広州駅前広場での1枚。 駅前広場は広く、この10倍以上の人で溢れていました。
恐怖の大移動にぶち当たったのは3回目ですが、流石に毎回列車のチケットは取れないため、バスでの移動となりました(笑)
広東省の世界遺産 開平楼閣と村落
中国広東省開平市にあるユネスコの世界遺産に登録されている「開平楼閣と村落」
開平楼閣と村落はその昔ゴールドラッシュのアメリカに渡った南部中国人(華僑)が帰国後にその財力を駆使して建てた高層建築物の集合地で、その建築物の見た目は中国の雰囲気を残した西洋建築。 まさに「中洋折衷」でした。
ディアオロウ(碉樓)と呼ばれる高層建築(楼閣)です。または(望楼)と言われます。
ここは観光地的にみると福建省の客家土楼群にも似て、各所離れたところに建築物が点在している。 そのなかでも有名なところは以下の
自力村ちょう楼群 / 自力村碉楼群
- 瀾生居廬
- 葉生居廬
- 雲幻楼
- 銘石楼
- 振安楼
- 永康楼
高層楼が建てられた目的というのは「水害対策」、「盗賊対策」が主なところであとは見栄ではないかと思っています。
※自力村という村の名前の由来は、「自力更生、奮発図強」というスローガンにちなんでつけられた名前なんだそうです。
所在地:広東省江門市開平市塘口鎮自力村
Kaiping Diaolou and Villages(zilicun), Kaiping Guangdong China.
その他に「馬降龍碉楼群」、「錦江里碉楼群」があります。
赤坎古鎮 / 赤坎古镇
所在地:江門市開平市赤坎鎮
Kaiping Diaolou and Villages(Chikan oulu fengqingjie), Kaiping Guangdong China.
水面に映る世界遺産のはずが、水はなし、泥水、曇天・・・と、こんな写真しかありませんが。
訪問時1月の乾期ということもあってのこの川。 訪問は時期を選んだほうがよさそうですね(笑)
遺産の裏路地を歩く
中国の観光地、世界遺産としてはとても静かで観光客も少ないところという印象。一風変わった世界遺産をのんびりと散策してみるのもいかかでしょうか。
開平へのアクセス
日本から開平までのアクセスについて。
日本から広州へ
日本から広州への直行便は日本航空JAL 全日空ANA 中国南方航空CSNとなります。
フライト時間は行き約5時間弱、戻り4時間弱
※20218月現在直行便は運休中がほとんどです。
日本から香港経由
日本から香港へは多数便就航していますので、値段的にもリーズナブルに利用することができると思います。
日本からは約5時間程度。香港も楽しみつつのルートです。
香港 – 深圳は鉄道で、2つのボーダーを選んで出国することができます。 出国後はバスターミナルへ。
世界遺産への拠点として地球の歩き方だったと思いますが「江門市」を挙げていましたが、間違いなく「開平」のほうが近くて便利なため、そちらをお勧めします。
開平までのルート
省内移動であるためバスが一般的かと思われます。 大都市からは多数開平行のバスは出ているので、バスターミナルまで行けば何とかなるでしょう(適当)
利用したバス
洪北(マカオ – 珠海 ボーダーの町)~開平行のバス
開平~深圳へ向かうバス
私は香港からマカオへ渡り、マカオ~珠海~開平へ進み、帰路は開平~深圳~香港というルートで回ってまいりました。
バスターミナルの様子
開平~自力村等へは
マイクロバスに乗って行きますが、あらかじめ降りたいところを伝えておけば止めてくれます。
安宿と安飯
開平で泊まった宿、安飯、町の様子などの写真を
安宿
開平で泊まった安宿 「蓮香楼」
長期旅行安宿派にしかお勧めできない宿で申し訳ありません。
十分快適でした。 トイレ・シャワー別のシングルルーム
アメニティーグッズ(笑)
シャワー兼トイレ
意外にも快適な宿でございました!
安飯
広東省や広西チワン族自治区などでは「犬」を食べる文化があるため「狛肉」と書いてある店には入らないように気を付けていました。
私には無理です・・・。
街を散策すると中国のどこの町にもある「饅頭屋」があります。 ものすごく安くて美味しいので朝食に重宝することが多いです。
バス長距離移動時のおやつにも最適。 素(中身なし)は5角とかで売られてましたね。
怪しげな鍋料理 名前失念
定食もの
地元銘柄のビール
最後は酒のあて おでん 串串香
串串香屋台の「おでん?」は部屋呑みのお供、 “おつまみ” としてよく買って帰ります。 串串香=おでんだと思う
結構ハズレはなく、美味しいところが多い串串香屋台。
まとめ
赤坎鎮(Chikan oulu fengqingjie) は、開平を流れる「潭江」を遡ったところにある望楼群のある村落。
ここは赤坎鎮は、村落というよりも西洋風建築のせいか、全体的に街っぽい感があり、中洋折衷でエキゾチックな趣のあるところ。
映画の舞台にもなったらしい。
また赤坎鎮は、世界遺産に登録されているにも関わらず、極めて観光客も少ないところで、ブラブラと散策するにはおススメの場所。
アクセスは開平より街中を走るバス「4路」に乗って赤坎で下車。 本数も頻発しており、時間も大してかからなかった。 その気になれば「香港・澳門」から日帰りも可能かと・・・。 かなり疲れるでしょうが。
赤坎鎮の街中。 天気のせいか、もともとなのか、中国にしてはかなり人の少ないところ。
時代を感じさせる「商店兼住居」が立ち並ぶ。
当時こんな日記を書いていました。
実際に本当にここは世界遺産なのか?というくらい観光客もおらず、建築物、遺産には現在も住民が住み続けており生活そのものを営んでいるわけですが、そのあたりがなにか不思議な感じがして印象に残る旅先でした。
自力村の楼閣の裏にはビール瓶だったりゴミが散乱している光景も目にすることになります。
このような所だったのですが、それらを含めても「中国」であると思うので、人ごみに苦痛を味わいながら観る「世界遺産」もいいですが、のんびりと中国の歴史に浸る旅などもアリだと思うのでご紹介させていただきました。
何かのついででもいいので「寄り道」していってはいかがでしょうか。
それでは、また次回!
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